2003/05/10 忠類村 佐竹 正明(40歳代男性) 様より
合併協議会の委員の皆様には大変なご苦労だと思います。以下、新町についての私見と提案を述べさせていただきます。
1.新設合併と云う事で、新町名の公募要綱も決まりました。協議の対象になっていませんが、重要な事をお忘れではありませんか?新設合併と云うであれば、是非、郡名も新しくするべきであると考えます。理由は、第一に、旧広尾郡、河西郡、中川郡のいづれにしても、新町にはそぐわないと考えます。河西郡、中川郡とは、言うまでも無く十勝川を中心にした名称です。又、広尾郡は旧広尾町の分町村の括りであろうと思われます。現在の日本では郡自体、大きな行政的な意味を持つ物ではありません。しかし、新町の設立という気概を表すには新郡の創設が必要であると考えます。第二に、現在日本ではあまり例の無い3郡からの分離新設合併であると云う事です。旧町村を徒に引き摺らない為にも新郡を創設すべきであると考えます。幸い新町には、旧町村を想起させる文字は使わないと言う事が決定しています。それなら尚更、旧郡名を使用すべきではありません。幕別も更別も忠類も、そして糠内、駒畠、上更別、忠類晩成、その他地域が一丸となって新町の建設に邁進しなければならない時に、統合の象徴としての新郡は意義があると思います。第三に、現在、行政的な意味のあまり無い郡ですが、日本中で昔からの郡が消滅しつつあります。歴史ある名称が消滅する事は残念な事だと思います。しかし、これも時代の流れというのであれば仕方の無い事だと思いますが、地方自治が喧伝されるこの時代に有って、地方の意義を日本中に示す為にもあえて新郡を創設する事が、地方の時代の先鞭になることだと思います。提案としては、新たに公募しないのであれば、現在の「十勝中央合併協議会」各委員の労を労う為にも「十勝中央郡」の新設を提案する次第であります。
2.新町の公募要綱はわかりますが、決定はどうなるのでしょうか?多数決にするべきであると考えます。現在の「札幌ドーム」の正式名称が公募の中からの最多数のものではなく、市役所の意向で「HIROBA」という無味乾燥な物に決定してしまったのは記憶に新しい所であります。所詮、一般人の常識なぞは、限界があると思います。日本各地でも、旧自治体に気を使うあまり、辺り障りの無い名称に成っている場合が多く見受けられます。多数決に基づくか、又は、プロのコピーライターに公募全ての中からの選考を依頼するべきだと思います。これも、新設合併の斬新な方向性だと思います。間違い無く全国的に話題になることでしょう。そこで北海道にゆかりがあり、又実際に活躍している実績のあるコピーライター、コメンテーターでもある「伊藤 徹秀」氏を推薦したいと思います。
3.旧町村の地域エゴといった物が今後、表面化してくる可能性があります。特別区や、議員数、行政支所、予算配分、特別職の合併後の扱いなどで、見苦しい争い事が起き無いように、合併協議会委員の皆様には、新設合併の意義をしっかりと踏まえて協議していただきたいと思います。住民には、はっきりと「合併したからといって薔薇色の未来がある訳ではなく、暫減される交付税の為に、不自由をかける」と、宣伝していただきたいと思います。とにかく旧町村を引き摺らない事。これが合併成功の要点だと思います。聞く所によれば幕別でも、旧市街と札内地区では施設の引っ張り合いや主導権争いもあると聞き及んでいます。こういう地域エゴに更別や忠類が荷担しておかしな事にならぬように、論理的裏付けのあるしっかりした協議をお願いいたします。旧3町村は解体、解消、そして新たな新設合併に向けて、住民が一丸となって取り組める様にご配慮をお願いする次第です。
長くなってしまい、すみませんでした。今後とも協議会の推移を関心を持って見させていただきたいと思います。
2004/05/20 事務局より
三つのご提案、ご意見をいただきました。
まず1点目の“郡の新設を”とのことですが、このことにつきましては、地方自治法第259条に定めがあり、「郡の区域をあらたに画し若しくはこれを廃止し、又は郡の区域若しくはその名称を変更しようとするときは、都道府県知事が、都道府県の議会の議決を経てこれを定め、総務大臣に届け出なければならない。」となっております。3町村の場合は、現在の@中川郡、A河西郡、B広尾郡の三つと、C新しい郡を設置する場合の合計四つ選択肢から決定されるものと思われますが、住民の皆さんのご意見をお聞きした上で、新町の名称にふさわしい郡名となるよう、北海道に対して働きかけをして参りたいと思います。
2点目の新町名称の決定方法について、“多数決あるいはプロのコピーライターに任せては”とのことですが、新町の名称につきましては、「新町名称候補選考及び議会議員の定数任期小委員会」において、3町村を一番よく知る住民に新町の名称を決めて欲しいとの願いから、公募範囲を3町村とし、応募作品の中から10候補を選考、協議会に報告することとなっております。協議会においての詳細な決定方法は未定でありますが、委員全員の判断により協議会において決定することになっております。
なお、「新町名称候補の選考方法一覧表」につきましては、ホームページに掲載しておりますので、下記アドレスからご覧いただき、ご参照下さい。
3点目の“地域エゴを捨てて合併に向けた協議を”とのことでございますが、1月23日に開催されました第1回協議会において、「公平性の確保、健全な財政運営、受益と負担の適正化の三つの原則に基づく」とする『事務事業の調整方針について』が決定され、各委員が新町になった場合のことを総体的に判断し、協議しているところでありますので、ご理解いただきたいと思います。
また、“合併してもバラ色の未来があるわけではないことの住民周知を”とのことでございますが、協定項目に基づく調整方針の決定内容について、合併協議会だよりで周知を図るとともに、7月及び12月に開催を予定しております住民説明会のほか、各町村で行っております出前講座などにおきまして周知を図って参りたいと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
※新町名称候補の選考方法一覧表
十勝中央合併協議会ホームページ(http://north.hokkai.net/tokachichuo-gappei/)
→会議の開催状況→第4回協議会→当日配付資料「新町名称候補の選考方法一覧表」