ナウマン象のまち 忠類 太古の眠りからよみがえる巨大ナウマン象の軌跡…。悠久のヒストリーをたどる
絶滅したナウマン象は、約2〜3万年前の
新生代更新世後期まで日本列島や東アジア大陸に
生息していたと言われています。
現代のアジア象と比べるとやや小型で体高は2.5m〜3m。
氷河期時代の寒冷な気候に順応するため、全身は体毛で
覆われていて皮下脂肪が発達していたと
伝えられています。
「カチン!」
それは、忠類村(当時)の歴史を大きく変える衝撃の音でした。
日本で初めて全身骨格の復元に成功したナウマン象の化石は、1969(昭和44)年7月、忠類晩成地区の農道工事現場で偶然に発見されました。
側溝掘り作業の際、アルバイトの少年がツルハシを地面に打ち下ろした先に、湯たんぽのような模様がある楕円形の塊(かたまり)が出てきました。少年はそれが理科の教科書に載っているゾウの歯によく似ていることに気づきました。
そして、専門家による調査の結果、その掘り起こされた塊が、なんとナウマン象の臼歯だということが分かったのです。
発掘されたナウマン象の臼歯
その後の発掘調査には、全国から多くの研究者、教師、学生らが参加し、全骨格の70〜80%にあたる計47個の化石を掘り出しました。世紀の発掘に関わった研究者は168人。当時約3千人の静かな村に、村内外からの見物客なども約1万6千人集まり、村を挙げての大発掘となったのです。
現在は、忠類ナウマン象記念館のほか、国内外21ヶ所に全身骨格復元模型が展示されています。
1988年8月にオープンしたナウマン象記念館は、第1回北海道建築賞を受賞しました。
その特徴ある建物の外観は、ナウマン象の雄々しく堂々とした姿を再現し、玉石を埋め込んだ外壁はナウマン象の肌をイメージしています。
上空から見ると、記念館中央の丸いドームの部分が胴体、四隅の展示室などが足、正面入口を頭部に見立てて、約100mの歩道「時の道」がナウマン象の長い鼻と牙を表現しています。
ナウマン象の形をした
かわいい街灯。
開館時間:9:00〜17:00
休館日:火曜(火曜が祝日の場合は翌日)
:年末年始(12月30日〜翌年1月5日)
入館料:無料
区 分 | 入館料 | |
---|---|---|
個 人 | 一般 | 300円 |
小・中学生 | 200円 | |
団 体 (10人以上) |
一般 | 200円 |
高校生 | 150円 | |
小・中学生 | 100円 |
住所:幕別町忠類白銀町383番地1
電話:01558-8-2826
国道236号に面した町の観光拠点「道の駅・忠類」では、特産品のゆり根の入ったシュークリームやコロッケ、パン工房「パオパオ」の焼き立てのパンなどを販売しています。
特に人気なのは「ゆり根入りアンパン」で、ほぼ毎日売り切れてしまうほどです。
そのほかにも、地元サークル手作りの陶器やキーホルダー、手編みの帽子や手袋など、真心が込められた品が並んでいます。また、町の観光情報や、ドライバーの安全を守るための道路情報も常時発信しています。
道の駅「ちゅうるい」
幕別町忠類白銀町383
TEL 01558-8-3236
営業時間/9:00〜18:00
定休日/年末年始
(12/31〜1/3)
「菜の館ベジタ」は、道の駅に隣接したJA忠類の野菜直売所です。
特産品のゆり根をはじめ、その日に収穫した“とれたて新鮮野菜”を手頃な価格で販売し、旬のおいしさを提供しています。
JA忠類直売所
「菜の館ベジタ」
幕別町忠類白銀町383
TEL 01558-8-3303
営業時間/9:30~
定休日/水曜日
ナウマン公園は、子供からお年寄りまで楽しめる憩いのスポットです。
初心者にもやさしいパークゴルフ場や、安全に水遊びができる遊水路、キャンプ場やバーベキューハウスなど、一日中遊んで楽しむことができます。