今回ご紹介するのは新生の斉藤修さんです。
9年間のサラリーマン生活にピリオドを打ち、昨年の春に忠類村へUターンしてきました。
酪農業を営む斉藤家の後継者として、また忠類村の農業を担う若者の一人として期待されています。
忠類村にこられた理由は?
忠類中学校を卒業して、帯広の高校へ進学した修さん。卒業後は、訓子府町にあるホクレン実習牧場で授精士になるため1年間の研修を受けました。その後、清水町にある家畜改良事業団に就職し、社会人としての生活がスタートしました。
「前々から家を継ぐ気はあったので」と話す修さん。実家の農業を継ぐことを考え始め、奥さんの佳子さんと相談し決意。9年間勤めた同事業団を退社したのち昨年、故郷忠類村へと帰ってきました。
現在の仕事の状況は?
「今はまだ研修中というところ。これから本格的に仕事として取り組んでいきたいと考えています。その中でも、サラリーマン時代とは違い、実際に自分が働いた分はそのまま自分に返ってくるということを肌で感じています。」
また、現在約70頭の牛を飼育している斉藤牧場。「将来的にもこのままの規模でやっていきたいと考えています。とりあえずは、子どもが大きくなるまで食べていければいいと思っているので、家族でのんびりとできる農業にしていきたいです。」
忠類に帰って思うこと
久しぶり帰ってきた忠類の印象については、「新しい施設が建ち並び、街の様子もどんどん変わってきているなと感じました。少し残念なことは、小さい子どものための施設がないことです。私も含め、そう感じている人はたくさんいると思いますが、子どもを預けて奥さんたちが安心して外で働いたり、子育てに専念できるような環境ができれば、若い人もどんどん増えていくのではないでしょうか。」
人づきあいについても「やはり都会と比べると、人とのつながりは強く感じます。歩いていて知っている人と会うというのは、今まであまり経験がないことなので、とても新鮮に感じます。」
また、学生時代から各種スキー大会でも活躍していた修さん。後輩たちの育成のため、村のスキー少年団の指導員をするほか、十勝スキー連盟のアルペン部に所属しコースセッターとして管内外で活躍しています。
現在、3世代8人家族と大所帯の斉藤さんご一家。昨年の開村記念式典では、親子3代にわたり家業繁栄に努めたとして、特別表彰を受賞されました。
お忙しい中、取材をこころよくお引き受けいただいた斉藤修さんとご家族のみなさん、ありがとうございました。
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