今世紀最初に登場していただくのは、松田木材工業株式会社の3代目となる松田仁志さんです。
現在、専務としての肩書きをもつ仁志さん。テニス・サッカー・釣りにバイクと趣味も多く、仕事以外でも、スキー少年団の指導員や商工青年部員として幅広く活躍しています。
忠類村にこられた理由は?
昭和44年に生まれた仁志さんは、高校を卒業してすぐに大学へ進学し、卒業後は札幌で2年間、繊維関係の問屋で勤務していたそうです。もともとは忠類に帰ってくるつもりはなかったそうですが、いつのころからか「工場の後を継ぐのは自分しかいない」と思うようになり、26歳の時に忠類へUターンしてきました。
現在の仕事の状況は?
帰ってきてすぐに、新得町の木工場に入り、1年間修行を積んだ仁志さん。現場での作業が主で、現在は6人の従業員の方とともに昼夜働いています。
「小さな会社なので、現場がしっかりしていなければだめだと考えています。手をぬけばその分自分にはね返ってくる。イヤイヤやっていたらいいものなんてできません。」
また、機械をさわるのはもともと好きだったそうで「工場にある機械のトラブルもほとんどは自分で直します。1つでも修理に出すと作業がスムーズにいきませんから。」
またこれからについては、 「木材業界は依然、厳しい状況が続いています。現在、うちの工場で生産しているのは、ダンボールや梱包材など物流に関するものがほとんどですが、他の用途に使える可能性があるのではないかと常日ごろ考えています。それを信じて今はひたすらがんばるのみです。」
忠類に帰って思うこと
「帰ってくる前と比べると、仕事以外でやることがとても多くなったと思います。でも、それが結構楽しかったりするから不思議ですね。苦だと思ったことはありません。」
人づきあいについては、「初めはいやだなと思いましたが、もともとは人の集まるところが好きなので、慣れれば逆に、楽しいと思うようになりました。最近ではどこにでも顔をだしますよ(笑)」
今後の抱負は?
「やはりこの業界が厳しい状況にあるとはいえ、このままで終わるつもりはありません。時代の流れをつかみ、チャンスを生かして、将来的にはもっと大きな工場にしていきたいと考えています」とますます意欲を見せていました。
お忙しい中、取材に応じていただきありがとうございました。
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