今回ご紹介するのは、村の電気屋さんとしておなじみのシモトリ電気の下鳥博さんです。
現在、奥さんのみどりさんと小学校6年生になる娘のいずみさんとの3人で暮らしていて、「みなさんから親しまれる電気屋さん」をモットーに朝から晩まで忙しい日々を過ごしています。
忠類へこられた理由は
大樹町の電気店に勤務していましたが、いつのころからか「独立してやってみたい」と考えるようになったそうです。独立するなら35歳までにと考えていた下鳥さんは、はじめは
「バブル崩壊直後のこの不景気なときに……」と周囲の反対もあったようですが、平成6年に電気店を退社。その後、帯広で仕事をしていましたが、忠類に電気屋さんがないことを知り、「みなさんのお役にたてれば」と決意。平成9年3月にせせらぎ団地に住宅を建築し、移住してきました。
仕事の状況は
「始める前は、忠類だけの仕事では1年家族で食べていくだけの収入は稼げないだろうと思っていたので、仕事の誘いがあればどこへでも行く覚悟はしていました。しかし、いざ仕事が始まってみると、おかげさまで暇もないぐらい仕事をさせてもらっています。
初めの年は、アルコ236の社員住宅やふれあいセンター福寿の電気設備工事を主にやらせていただきました。」
仕事は、6月から12月までがピークで、冬場も休むことなく仕事をこなしているそうです。最近では、高さ14メートルの地点で作業できる高所作業車を導入し、街灯の取り替えや高い建物での作業能率が大幅にアップしたそうです。「利用できる範囲で、大いに活用したいと考えています。時間があれば、屋根の雪下ろしなどの作業にも利用できればいいなと考えています。」
忠類村にきてよかったと思うことは
「2人で仕事をしているので娘にはさみしい思いをさせていると思いますが、娘の好きなスキーを近くでさせることができるのでよかった」。
「地域でも学校でも、小さなところならではの『輪』があり、だれとでもあいさつができる環境は他にはないところだと思います。」
「最初は、知らない人にあいさつをかわされたことに正直とても驚きました。でも、うれしかったです。」と奥さんのみどりさん。
今後の展望は
「夫婦2人でできる範囲の仕事を地道に続けていきたいと考えています。お客さんには迷惑をかける場合もあると思いますが………。」
忠類村に望むこと
「一昨年の大雨の被害を体験し、不安を抱いたので水害対策を徹底してほしい。」
「企業誘致をはかって、働く場所を増やしてほしい。」
以上、仲の良いご夫婦で取材に応じてくれた下鳥さんのご紹介でした。
|